ブラックゴースト(学名:Apteronotus albifrons)は、南米アマゾン川流域に生息するナイフフィッシュの一種です。
特徴的な黒い体と白い尾が幽霊のように見えることから「ブラックゴースト」という名前がついています。
電気を発する「電気魚」としても知られ、独特な泳ぎ方が魅力の熱帯魚です。
ここでは、ユニークな熱帯魚である’ブラックゴーストの特徴についてご説明いたします。
外見の特徴について
・体長:最大40〜50cm
・体色:全身が黒く、尾の先端に白い模様
・形態:細長いナイフ状の体型で、背びれがない
泳ぎ方と行動
・ブラックゴーストは、体をくねらせながら前後に自由自在に泳ぐ独特な動きをします。また、微弱な電気を発生させ、暗闇でも周囲を感知する能力を持っています。
性格
・夜行性で、昼間はシェルターや流木の陰に隠れることが多い
・比較的おとなしい性格ですが、小型魚を捕食することがある
・同種間での縄張り意識が強く、単独飼育が推奨される
水槽の選び方
・ブラックゴーストは成長すると40cm以上になるため、終生飼育をするためには120センチ以上が望ましいでしょう。
推奨水槽サイズ
・魚体のサイズ. 〜15cm 60cm水槽(約60L)
・魚体のサイズ 15〜30cm 90cm水槽(約180L)
・魚体のサイズ 30cm〜 120cm水槽(約250L)
水質と水温
・ブラックゴーストは南米の熱帯地域に生息しているため、適切な水質管理が重要です。
・水温:24〜28℃
・pH:6.0〜7.5(やや酸性〜中性)
・硬度:低〜中硬水
ろ過設備
・外部フィルターまたは、オーバーフローろ過を推奨します。
照明とレイアウト
・暗めの環境を好むため、照明は弱めが理想
・隠れ家として流木やシェルターを配置
・底砂は細かい砂が適している
食性
・ブラックゴーストは肉食性が強く、生き餌や冷凍餌を好みます。
おすすめの餌
・冷凍アカムシ
・生きたミミズ
・小型のエビ(クリル)
・高タンパク質の人工飼料
給餌のポイント
・夜行性のため、夕方〜夜に給餌するのがベスト
・1日1〜2回、食べきれる量を与える
・成長期(15cm未満)の個体はやや多めに給餌
ブラックゴーストは、単独飼育が原則望ましいです。
オスカー(サイズが近い)
プレコ類(底層にいるが、縄張り争いしにくい)
小型魚(ネオンテトラ、グッピーなど) → 捕食される可能性あり
攻撃性の強いシクリッド → ブラックゴーストがいじめられる
同種のブラックゴースト → 縄張り争いが激しく、単独飼育が望ましい
白点病(水温管理不足が原因)
エロモナス感染症(水質悪化が原因)
ストレスによる拒食(環境変化が原因)
定期的な水換え(週1回、全体の1/3程度)
水温の安定管理
ストレスを与えない環境作り(隠れ家の設置)
ブラックゴーストの繁殖は一般的な家庭水槽では極めて難しいとされています。野生では雨季に繁殖すると考えられていますが、水槽内での繁殖例はほとんどありません。
大きな水槽を用意(最終的に120cm以上が理想)
水温は24〜28℃、pHは6.0〜7.5を維持
隠れ家を作り、ストレスを軽減
夜間に餌を与える(生き餌・冷凍餌が好ましい)
単独飼育が基本、混泳は慎重に
ブラックゴーストは独特な見た目と行動が魅力的な熱帯魚ですが、適切な環境を整えないとストレスを感じやすいデリケートな魚です。
しっかりとした設備と管理を行えば、長期間にわたってその神秘的な姿を楽しむことができます。