金魚のお話

今回は私自身の勉強も兼ねて、アクアリウムで人気のある「金魚」について調べてみました。

金魚はデリケートですぐ感染病にかかったり死んでしまったりしますよね。

金魚の歴史から飼育方法まで、たくさんお話していきます。

時代は約2000年前に遡ります。

金魚の歴史

今から約2000年前、当時の中国で野生のフナから赤いものが発見され、進化の末今の金魚に至ります。

日本に初めてやって来たのは、室町末期の大阪でした。当時は高級品として扱われ、一部の貴族の間で話題になりました。

江戸中期になると藩士が副業として金魚養殖を始め、日本でも流通するようになります。

金魚の始まりは武士のサイドビジネスっだったのですね!

 

そもそも何故「金魚」という名前になったのか。

それは、中国での呼び名が、お金が余るという意味の「金余(キンギョ)」と同じ発音なのでめでたいと言われ、

金運の象徴となり、日本では「金魚」と書かれるようになりました。

また、金魚に多い赤色は、風水で幸運を呼び込む色、邪気払いの色とされているようです。

その為、現在でも金魚は、日本で縁起の良い魚として人気を誇っています。

金魚の寿命

金魚の寿命は10~15年といわれています。

長いもので30年以上生きる金魚も。

しかし、環境に適応できた金魚に限りますので、一般家庭での飼育となると半年程で死んでしまうことがほとんどです。

金魚はデリケートな品種も多いため熱帯魚に比べて飼育が難しいとされていますが、

病気にかかる可能性が高いための理由なので、金魚にとって良い環境を作ってあげることで病死を防ぐことができます。

次の項目で見ていきましょう。

金魚の飼育方法

金魚は絶食に強く、水質悪化や高水温に弱い特徴があります。

餌やりは1週間に1回でも元気に過ごしてくれるそうなので、与えすぎには注意しましょう。

 

〈水換え〉

水換えの頻度は熱帯魚と同じく2週間に1回、水槽の3分の1の量を変えます。

餌の量が多くフンを大量にする場合は、1週間に1回、水槽の2分の1~3分の1の量を水換えするか、餌の量を減らすことが大切です。

泡が消えなかったり異臭がするような場合は水質悪化のサインなので、

その際は、水槽の3分の2の量を水換えする必要があります。

 

〈入れてはいけないもの〉

・流木

金魚は弱アルカリ性を好むため、水質を弱酸性に傾ける流木は金魚水槽に合っていないとされています。

また、尖った部分がヒレを傷つけてしまう恐れがあります。

 

・水草

金魚は水草をかじる可能性があるので、入れるのであれば食べられることを前提としたやわらかい水草をお勧めします。

また、アヌビアス・ナナなどのかたい水草は、流木と同様ヒレを傷つけてしまうのでお勧めしません。

 

次に、金魚のかかりやすい病気について見ていきましょう。

金魚のかかりやすい病気

1.松かさ病

松かさ病は、うろこが逆立つ病気です。エロモナス・ハイドロフィアという細菌が感染し発生します。

初期症状として、鱗が少しずつ浮いてくる、体が膨らんでくる、泳ぎが鈍くなるが挙げられます。

エロモナス菌は26度以上の水温で増殖しやすいので、薬餌治療の際は水温を25度以下に下げ行うと効果的です。

 

2.白点病

白点虫が寄生することで発症する病気です。水温の急激な変化や水質悪化に伴い抵抗力が低下した時に起こりやすいと言われています。

発症すると、かゆがるように体を底砂などにこすりつけるように泳ぎ始めます。

その場合は、水を2分の1~3分の1程変え、薬浴させることで、寄生中を駆除することができます。

 

3.鰓くされ病・尾腐れ病(=カラムナリス症)

カラムナリス菌が鰭や鰓、口の周りに感染し、鰭の先端や縁が白く濁りその周辺が赤く充血することがあります。

治療法として、水を2分の1~3分の1程変え、薬浴させることです。

鰭の付け根まで進行する前に早期発見することが肝心になります。

 

4.穴あき病(=非定型エロモナス症)

エロモナスサルモニシダという細菌に感染し、鱗の一部が剥がれ落ち筋肉部分が露出してしまう病気です。

比較的低水温を好むため、春秋によく見られます。

2.3と同じく、水を2分の1~3分の1程変え、薬浴させると改善していきます。

抵抗力が低下している時に感染しやすいので、水温や水質には十分気を付けてあげましょう。

 

5.水カビ病

急激な水温変化や水質の変化によるストレスが原因で病原虫が寄生し発症します。

感染した生体は、体をこすりつけようとし食欲が低下します。

体表に白い雲状のものが現れ、水底でじっとしたり浮遊するなどの特徴が挙げられます。

傷つけないようにカビをピンセット取り除くこともできますが、傷のある金魚は傷口がふさがるまで薬浴することをお勧めします。

飼育しやすい金魚

1.和金

金魚の原点ともいえる品種の一つで、フナのような体系をしています。

低価格で飼育のしやすい金魚として知られており、水温や水質の変化に強いため初心者の方にお勧めします。

 

2.琉金

丸い金魚の中では泳ぎが上手な品種で、鮮やかな体色と長い鰭をもつ鑑賞性の高い金魚です。

和金と比べると消化不良を起こしやすいなどの理由で飼育が難しいとされていますが、

水温を一定に保つことでストレスを与えずに飼育することができます。

 

3.タンチョウ

頭頂部が赤く盛り上がっている特徴を持つ金魚です。

1匹でも存在感抜群で基本的に丈夫な為飼育難易度の低い品種になります。

混泳は、体の形が似ている琉金や出目金がおすすめです。

金魚のお話 まとめ

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

金魚についてお話していきました。

デリケートだと思われがちな金魚ですが、中には飼育しやすい品種もいることがわかりましたね。

日本では縁起が良いと言われるため高い人気があります。

そして、品種が豊富な為、お気に入りの推し金魚が見つかること間違いなしです。

では月曜日にまたお会いしましょう。