メダカを飼育していると「グリーンウォーター」という言葉を耳にすることがあると思います。
グリーンウォーターはメダカにとって理想的な環境を作るために重要な要素の一つです。
本記事では、グリーンウォーターとは何か、そのメリット、作り方、維持方法について詳しく解説します。
グリーンウォーターとは、水中に植物プランクトン(主に単細胞の藻類)が大量に増殖し、緑色に見える水のことです。この水はメダカにとって非常に良い環境を提供し、特に稚魚の成長に適しています。
稚魚の生存率が向上
植物プランクトンはメダカの稚魚の初期餌として最適です。
餌不足を防ぎ、成長を助けます。
水質の安定化
植物プランクトンが水中の有害物質(アンモニアや硝酸塩)を吸収し、水質が安定します。
フィルターなしでも長期間安定した環境を維持しやすい。
コケの発生を抑える
水中の栄養分がグリーンウォーターの植物プランクトンに消費されるため、壁面や底面のコケが生えにくくなります。
紫外線をカットし、メダカを守る
グリーンウォーターは適度に光を拡散し、メダカのストレスを軽減します。
屋外で水をためる
飼育容器にカルキを抜いた水を張り、直射日光が当たる場所に置く。
メダカを入れずに1〜2週間放置。
時間とともに水が緑色になれば成功。
エサや魚のフンを活用
水中の栄養分を増やすために、少量のエサを入れて分解を促進。
飼育水を使うと、バクテリアがすでに存在しているため早くグリーンウォーターができます。
市販の「グリーンウォーターの素」や「クロレラパウダー」を使うと、手軽に植物プランクトンを増殖させることができます。
すでにグリーンウォーターでメダカを飼育している人から少量分けてもらい、水槽に入れることで、早く増殖させることができます。
適度に日光を当てる
植物プランクトンは光合成をするため、適度な日照が必要です。
直射日光が強すぎると水温が上がりすぎるため注意。
エアレーションは控えめに
強い水流があると植物プランクトンが沈殿し、増殖しにくくなります。
水替えの頻度を調整
グリーンウォーターは自然なろ過機能を持つため、頻繁な水替えは不要。
ただし、水が濃くなりすぎると酸欠になるため、定期的に水を足す程度に調整。
水の緑色が濃すぎる場合:
半分ほど水替えを行い、薄める。
水が薄くなってきた場合:
日照時間を増やす。
少量のエサを入れる。
グリーンウォーターは、メダカの健康維持や稚魚の成長促進に非常に有益な環境です。
自然に作る方法から、市販の培養剤を利用する方法までさまざまな手段があり、維持も比較的簡単です。
適切な管理を行いながら、メダカにとって快適な環境を整えていきましょう。